専門家が教える 成果が上がらない動画活用には理由がある!

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人気YouTubeチャンネル『動画集客チャンネル』を運営し、動画マーケティングのコンサルタントとして全国的に活躍している酒井祥正(さかい よしただ)さん。【企画・撮影・編集・発信・話し方】をトータルにサポートしてきた動画マーケティングの専門家に成果を上げる動画活用について聞きました。

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酒井祥正(さかい よしただ)

1980年福井県生まれ。

20歳から東京を中心に映像ディレクターとして活動。映画、TV、CM、舞台、アニメなど様々な作品に携わる。26歳からは福井県にある丹南ケーブルテレビ局に所属。カメラマン、リポーター、記者、映像編集など番組制作に関する業務全般を担当。 15年間で携わった作品は6000本以上。 現在は「商売繁盛・地域活性のカギは動画にあり!」の信念のもと、動画集客コンサルティング、全国でのスマホ動画セミナーなど、企業、小売店が独自で効果的な動画マーケティングを行えるためのノウハウ・スキルを伝える動画のトータルアドバイザー。

ビジネス動画活用は、再生数も登録者数も重要ではない

編集部(以下、――) はじめに、酒井さんが考えるビジネスにおいて動画を活用する一番のメリットはなんだと思いますか?

 

酒井さん(以下、敬称略) 認知拡大ですね。中小企業にとって「知ってもらうこと」は非常に大切ですよね。文字や写真だけでは伝わりづらい「印象」が、動画では伝わります。社長や担当者が動画で有意義な情報発信を継続してすることで、ターゲットに覚えてもらいやすくなります。「覚えてもらう」というのは、ファンづくりのはじめの一歩です。記憶に残らない限り、選ばれることはありませんから。

 

―― 動画活用の相談があったとき、酒井さんが最初にすることはなんでしょうか。

 

酒井 まずは動画活用の目的を明確にすることです。なんのために動画を活用するのか。認知度拡大なのか。集客アップによる売上向上なのか。ブランディングなのか。あるいは広告収益なのか。ビジネスでYouTubeを活用する場合、広告収益が目的という場合はほとんどありません。ですから、再生回数や登録者を増やすことは重要でないケースが多いんです。

 

―― なるほど。では、ビジネス動画活用において大切なことはなんでしょうか。

 

酒井 大切なのは「再生数の質」です。どんなビジネスでも、登録者数や再生回数を増やすことはできると思います。ただ、そこから、問合せや成約につながらなければ動画活用の意味がないですよね。逆に再生数が少なくても、そこから問合せや売上につながれば良いわけです。つまり、動画活用の目的を明確にしたら、次はターゲット層だけを狙った価値のある動画を作ることが非常に重要になってきます。

 

―― 酒井さんの動画『ビジネスYouTuberが登録者・再生回数の質を重視するべき理由』にも、実際の企業の事例を紹介しながら詳しく解説されていて、目から鱗でした。

中小企業必見!「ビジネスYouTuberが登録者・再生数の質を重要視するべき理由」

成果につながらない動画活用の共通点

―― 動画を活用する上で企業が気をつけなくてはいけないことはなんでしょうか。

 

酒井 「とりあえず始める」といったスタンスでは絶対に成果につながりません。社長や上司から丸投げされたというようなこともよく聞きますが、それもダメですね。動画活用には、「人、時間、費用がかかるもの」だと認識し、社長や役員が覚悟を持って始めることが必要です。

 

―― つまり、専属のチームやスタッフが必要ということですか?

 

酒井 はい。動画以外の業務もあると思いますが、動画にかかる時間をスケジュールに考慮することが必要です。片手間や空いた時間で動画をやろうと思っても、決して成果が出ません。私が全ての企業に伝えているのは、最低週に2本の動画を1年間続けてください、と。100本の動画を作って、初めてスタートラインに立てると話しています。

 

―― 週に2本の動画制作は、かなり大変ですね。

 

酒井 確かに楽ではありません。私自身の経験や、クライアント企業をコンサルティングしている中で、動画の手応えを感じるのは、やはり動画が100本くらい蓄積されてからなんです。早くても半年、多くの場合は1年くらいかかります。100本までは、例えていうなら少年野球のようなものです。野球のルールを覚えて、ボールを投げる、捕る、打つという基本的なことができるようになるまで時間がかかりますよね。動画も同じです。

 

―― 継続性がいかに重要かということがわかりますね。

 

酒井 動画は蓄積型のコンテンツですから、結果が出るまで時間はかかります。それも覚悟の上で始めてください。

 

―― 企画、撮影、編集、分析を自社で全てやらなくてはいけないのでしょうか。

 

酒井 編集は外注すれば良いと思います。その方が、洗練された動画ができます。動画の尺にもよりますが1万円以下でやってくれるところが今はたくさんありますから。もちろん自社で内製してもいいですが、私は、その時間を企画に割く方が生産的だと思います。動画全般に言えることですが、自分たちだけで闇雲に始めるのではなく、プロの力を借りながら、しっかり仕組み化していくことが、結果的に、業務効率的にもよく、成果を上げる秘訣だと思います。ただ、企画だけは外注せず、自社で企画力自体を育てるべきです。

TwitterとInstagramが企画力アップのカギ

―― 企画力を自社で育てるにはどうしたらいいでしょうか。

 

酒井 私が勧めているのはYouTubeと並行してTwitterやInstagramといったSNSを運営することです。これらのSNSは企画の宝庫なんです。競合他社でSNSを上手に活用している企業が必ずありますから、まずはその企業を見つけてよく研究してください。

 

―― 他社のどのような点を研究したら良いのでしょうか。

 

酒井 Twitterなら企画の切り口や書き方、Instagramなら写真の撮り方やトーンなど。日常的に見ていれば学びがどんどん深くなりますし、勝手に鍛えられます。

 

―― なるほど。競合他社の研究にもなるし、企画力もつく。一石二鳥ですね。

 

酒井 はい。動画に比べたら撮影や編集の手間も少なくて済むこともメリット。さらに、動画に比べて、フォロワーを増やしやすいですし、コメントなどもつきやすく、短期間で達成感を得ることができるのでとてもオススメです。

 

―― 確かに短期間で達成感を得ることが出来れば、動画制作のモチベーションアップにもつながりますね。

 

酒井 はい。当然ですがSNSで培った企画力はそのまま動画にも活かされます。1年の間に、自社でPDCA( Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取ったもの)を回せるようになるはずです。

 

―― それが動画と並行して、SNSを運用するべき所以ですね。

 

酒井 もう一つ理由があります。実はYouTubeを全く見ない人って意外にも多いんです。ですから、TwitterやInstagramやnoteとかを並行して運用することは必要だと思います。企業のサービスや製品、人的リソースを考えてYouTube以外の最適なソーシャルメディアを選択してください。

酒井さん直伝、ビジネスを飛躍するためのオススメ動画

―― 酒井さんの動画は、ビジネスで動画を活用したい人にとって本質的で実用的な動画ばかりです。酒井さんの動画の中で、『よむどー』の読者にオススメする動画を一つ教えてください。

 

酒井 そうですね〜。再生回数はあまり伸びていないけど、視聴者の方やクライアントから「ものすごくためになった!」と反響があった動画があるんです。この動画は、今、ブログで集客をしている事業者さんや、士業の方には参考になるかと思います。

 

【企業のYouTube活用事例】ブログ依存の集客から1年でYouTubeへシフト成功

―― 最後に、「これから動画活用を始めよう」と思っている事業者、そして今、頑張っているという事業者さんにアドバイスをお願いします。

 

酒井 コロナで多くの事業者がダメージを受けました。でもコロナ禍以前より動画を活用していた私のクライアントは全くダメージを受けていません。なぜなら大変な状況でも、すでにファンがいたからです。こんな状況だからこそ「あそこでお金を使いたい」という顧客が。そういう力が動画にはあります。「動画活用をしない」ということを選択するのもアリです。ですが、始めるなら今です!先延ばしにするメリットは何一つありません。動画を継続し、安定すれば、さまざまなチャンスにつながります!専門家としてのポジションも確立できます。まずは、決断しましょう!

 

 

 

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