動画で成果を上げるためには不可欠! タイトルとサムネイルの極意
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成果につながる動画に欠かせないのが、タイトルとサムネイル。人気YouTubeチャンネル『動画集客チャンネル』を運営するビジネスYouTuber酒井祥正(さかい よしただ)さんに、タイトルとサムネイルについて成功の極意を聞きました。
再生数が上がるタイトルのつけ方
編集部(以下、――) 今回は、タイトルとサムネイルに特化してお話をお聞きしたいと思います。酒井さんの『動画集客チャンネル』でも、度々、タイトルとサムネイルのお話が出てきますね。まず、タイトルとサムネイルが重要な理由を教えてください。
酒井さん(以下、敬称略) 視聴者が見る動画をどうやって決めているかというと、最初にサムネイルを見て、その後に興味があればタイトルを見て視聴するかどうかを決めているんです。ですから、動画にとってタイトルとサムネイルは非常に重要なんです。
―― 確かにどんなに内容が充実した動画を作っても、見られなくては全く意味がありませんからね。
酒井 そう。タイトルが原因で再生回数が上がらないというケースは非常に多いですし、タイトルに関する相談もたくさんいただきます。
―― タイトルに関して、まずはどこから始めたらいいでしょうか。
酒井 タイトルは、それを見るだけでその動画の企画内容がわかるもの、だと思ってください。最初は5W1Hで考えてみるとわかりやすいと思います。つまり、「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」を整理することから始めましょう。
―― はい。
酒井 もちろん全てのタイトルにこの5W1Hを盛り込む必要はありません。最終的には視聴者に「見てみたい!」と思わせるように25文字くらいにおさめことが必要です。
―― 他にも気をつけるべきことはありますか?
酒井 その動画を見てほしい人に、検索で見つけてもらえるようなタイトルにすることが大切です。なので、すでに動画を作っている人も、今一度、ご自身の動画のタイトルを見直してみてください。この動画を見てほしい人たちは、どんな言葉で検索するか。そしてその言葉はタイトルに入っているかを確認しましょう。
―― 検索ワードを見つけて、タイトルにする過程で何かコツはありますか?
酒井 検索ワードを3つ〜4つ出したら、より検索されそうな言葉をタイトルの前半に持ってきましょう。これは、YouTubeの親会社であるGoogleの創業当時から変わっていない暗黙のルールと言われているものです。
―― 知りたいです!教えてください。
酒井 そのルールとは「タイトル冒頭の30文字を特に重要とする」というもの。
―― つまり、検索されやすい重要なワードほど、前に持ってくるようにタイトルをつけるということですね。
酒井 はい。ぜひ、そういったことを心がけて、あなたが動画を見てもらいたい人たちが探しやすいようなタイトルをつけてみてください。同業他社でうまくいっている企業のタイトルを参考にすると非常に勉強になると思います。
再生数が上がるサムネイルのポイント
―― 次にサムネイルについて教えてください。
酒井 サムネイルはあなたの会社の看板のようなものです。先ほどもお伝えしましたが、視聴者が、見る動画を選ぶために、最初に見るのはサムネイルです。ですからサムネイルは、タイトル同様に再生回数を左右する非常に大事な要素です。
―― まず、気をつけなくてはいけないことはなんでしょうか。
酒井 文字数を少なくしてください。サムネイルにタイトルをそのまま入れたり、文字情報を多くいれている人がいますが、これはNG。スマホでみている人も多いので、文字数は極力少なめにしましょう。サムネイルは読むものではなくて、見るものだと思ってください。
―― なるほど。確かに、私も視聴する動画は、パッと見の印象とコピーで選んでいます。
酒井 はい。ですから色彩やフォントサイズも重要です。私は、同系色は避け、3色以内を推奨しています。また、フォントは2パターン使って、サイズも大小使い分けることで、目立たせるようにしています。
―― 酒井さんは、サムネイルにどれくらい時間をかけていますか?
酒井 1時間以上かかることも少なくありませんね。しっかり作り込むようにしてからは、明らかに検索や関連動画経由で選んでもらえるようになりました。
「サムネイルに顔出し」は本当に効果的か?
―― サムネイルに顔出しをした方が良いのでしょうか。
酒井 実は以前は、顔を出すことを推奨していましたが、今は、ビジネス目的の動画のサムネイルには、顔出しをしない方が良いと言っています。
―― 「しない方がいい」のですか?
酒井 はい。クライアントさんの動画で実証済みです。顔出しをしない方が、再生数が増えることがわかりました。サムネイルに顔出しをした方が良いのは、出る人がものスゴくかっこいい/かわいいか、著名人の場合に限られると思います。
―― なるほど。人の顔はどうしても好き嫌いがありますからね。リスクにもなりかねないということですね。
酒井 はい。実物ではなく、イラストなんかを使っても良いと思います。
―― また、少しでも多くの視聴者に見てもらうためには、少々大袈裟な言い回しや煽りも必要でしょうか。
酒井 確かに、煽り系のキャッチコピーは、視聴者数は増えるかもしれません。ただ、やはりここでビジネス動画の目的に立ち返ってほしいんです。目的が、ターゲット層に動画を届けて、売上や集客、ブランディングに寄与したいのであれば、煽りのコピーはリスクになる場合もあります。
―― リスクになるというのは?
酒井 サムネイルとタイトルに興味を持ち、動画は見たけど、内容が期待したほどでなければ、その視聴者は2度と戻ってこない可能性が高い。エンターテイメント系の動画なら別ですが、ビジネス目的の場合は、狙いすぎず、タイトルとサムネイルと内容が正直であること。これが、長期的に見たら効果的だと思います。
―― 大変勉強になりました!
酒井 タイトルとサムネイルも実践あるのみです。同ジャンルのうまくいっているチャンネルを研究すると同時に、ご自身の動画の分析をしてみてください。
―― 酒井さんのYouTubeアナリティクスに関する動画も非常に勉強になりました。ご興味ある方は、ぜひこちらもご覧ください。
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